野球ユニフォームの裾の種類について調べてみた

ユニフォーム
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野球のユニフォームの裾は5種類もある!

プロ野球を見ていると、野球選手のユニフォームには様々な種類が存在しています。

特に選手ごとに顕著な違いを見せるのが、ユニフォームのズボン(パンツ)の裾の部分です。

裾の履きこなしには、なんと5種類もの履き方が存在しています。

今回は、実際に紹介しながら、それぞれの特徴をお教えします。みなさんの好みのユニフォームの裾を見つけていただければ幸いです。

裾の5パターンはこれだ!

1.ストレートスタイル

ストレートスタイルイメージ

現在、最も定番のスタイルです。

スパイクにユニフォームの裾にあるゴムを引っ掛けるような形で履くことになります。

細身のパンツスタイルにマッチして、非常に綺麗にまとまっています。

2.フレアスタイル

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10年ほど前に流行ったスタイルです。現在では投手に好まれて履かれています。

構造は基本的には1.のストレートスタイルと同じですが、膝より下から足元まで、非常に広く広がっています。

ゴムはストレートスタイルと同様に、スパイクに引っ掛けるような方式になっています。

3.ロングスタイル

ロングスタイルイメージ

こちらは、15年ほど前に流行ったスタイルです。ユニフォームの長さ自体は、くるぶしまでしかありません。

裾のゴムは直接靴下の上につけます。

少し履いている靴下が見えるのが特徴的です。

4.ショートスタイル・レギュラー

ショートスタイル・レギュラーイメージ

学生野球で見られる一般的な裾位置となります。しかし、プロ野球ではあまりしている人は見られません。

ユニフォームを、スネのあたりで折り返すことで着ることができます。

ストッキングを巻き込んで履くことも特徴のひとつと言えるでしょう。

5.ショートスタイル

ショートスタイルイメージ

膝のすぐ下の位置までの長さのスタイルです。

現在のプロ野球でストッキングを挙げている選手は、ほとんどがこちらのスタイルになります。

ストッキングを見せている形になりますが、4.のショートスタイル・レギュラーとは異なり、ストッキングを巻き込んで履くことはしません。

以上、5スタイルが野球のユニフォームの裾の種類となっています。それでは、具体的にそれぞれの特徴を深掘りしていきましょう。

ストレートスタイルってどんな感じなの?

今のド定番!ファッションスタイルの流行を反映

ユニフォームの裾のゴム部分をスパイクに引っ掛けることで、非常にモダンな印象を受けます。

クラシカルなスタイルだと、ストッパーを足に巻き付けたりすることで体への負担が大きいことからも、現在では流行しているようです。

野球のユニフォームは、毎年大きく流行が変わっていくものになります。

現在では、非常にタイトなユニフォームが流行しているため、ストレートスタイルは非常におさまりよくまとまっているといってよいでしょう。現在のユニフォームのスタイルの基本形ということになります。

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草野球などでユニフォームに迷った際は、ストレートスタイルを押さえておけばバッチリです。

フレアスタイルってどんな感じなの?

若者のファッションセンスの影響を受けたモダンなスタイル

15年ほど前に大流行した、膝から下が広がっており、スパイクを包み込むようなスタイルになります。

女性でいう、フレアブーツカットのデニムのような形をしています。少しダボつかせて着るのが非常にかっこよく、当時は流行しました。

今では以前ほどはダボつかせて履く人はいませんが、投手には多く履いている人が見られます。

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ちなみに、フレアスタイルの象徴といえば、2005年の千葉ロッテマリーンズです。

当時のロッテといえば、元気な若手選手が多く、茶色の長髪、ピアス、ネックレス、ヒゲといったスタイルが多かったです。

その中で、ユニフォームもフレアスタイルで着こなすことで、当時の若者のファッションセンスと合致していたのです。

今江敏晃選手・サブロー選手・福浦選手といった当時の主力選手がフレアスタイルを採用していたため、モダンでかっこよく見えた人も多かったのではないでしょうか。

2005年の千葉ロッテは、日本シリーズを制し日本一を達成しており、印象に強く残っています。

しかし、このスタイルが「不潔だ、だらしない」というOBや他球団のコーチも多くいたことは事実です。

あの野村克也監督も、たびたび本の中で痛烈な批判を繰り返しています。

現在では、これらの反発が大きかったためか、廃れているといってよいでしょう。

ロングスタイルってどんな感じなの?

ストッキングを見せなくなった先駆け!

25年ほど前に流行ったユニフォームの裾は、上げることなく、ゴムをくるぶしのあたりでつけておくスタイルです。

ロングスタイル以前は、すべての選手がストッキングを見せるようなスタイルでユニフォームを履いていました。ユニフォーム界における革命児的存在であったといえるでしょう。

ストッキングをあげる際には、ストッパーを足に巻いたりするので、ロングスタイルによって血流などの身体的な負担は軽減されることになりました。

前述のストレートスタイルやフレアスタイルと比べ、くるぶしにゴムが位置しているために、靴下が少しだけ見えてしまっているのが特徴的です。

この靴下が見えるスタイルが、現代では少しダサく見えてしまうことからも、今ではあまり見られなくなったスタイルといってよいでしょう。

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代表的な人物といえば、以前のイチロー選手のイメージが強いです。今ではストッキングをあげた姿が印象的ですが、オリックス時代〜メジャー挑戦初期はロングスタイルでした。

特に、262本のシーズン最多安打を達成した時にもロングスタイルだったため、強烈な印象を持っている人も多いのではないでしょうか。

なお、日本でロングスタイルを初めて導入したのは、落合博満選手と言われています。オレ流は、ユニフォームの裾においても健在だったようです。

ショートスタイル・レギュラーってどんな感じなの?

学生野球の定番!野球初心者はこのスタイルから

学生野球では、基本的にソックスを見せたスタイルになります。

その中でも折りたたんで着ているところに特徴があり、最初は着る方法に戸惑う人も多いかと思います。

裾にストッキングを噛ませたあと、上からストッパーを巻き、履くことにより、かなり圧迫感があり、冬場にユニフォームを脱いだ後は痺れが強く、痛がる人も少なくありません。

現在プロ野球でショートスタイル・レギュラーを採用している選手はあまり見受けられません。

やはり学生野球のイメージが強く、あまりモダンでかっこいいという印象は受けないというのが正直なところのようです。

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プロ野球では、昭和に活躍したコーチなどでは一部見られ、野村克也監督や、星野仙一監督もこのスタイルでした。

ショートスタイルってどんな感じなの?

俊足なイメージを相手に与えるスタイル

ショートスタイルは、現在のストッキングを見せるスタイルでの定番になっています。

ショートスタイル・レギュラーのように、ストッキングをユニフォームに噛ませることはしません。

また、ひざ下ぎりぎりまでユニフォームをあげることで、非常に俊敏な動きができそうだと印象を受けます。

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プロ野球でショートスタイルをしている選手は、俊足を売りにしている選手が多く、また内野手に多く見受けられます。

イチロー選手が2006年のWBCからショートスタイルにしたことから、インスパイアされた選手も少なくないようです。

まとめ

みなさんいかがでしたか?野球のユニフォームの裾には5種類あり、それぞれ受ける印象も全く異なります。

草野球でしたらストレートスタイル、学生野球でしたらショートスタイル・レギュラーからユニフォームを購入されることをおすすめします。

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